傷口②
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こんにちは。みどりリハビリサービスのみねざきです。
今朝は術創部(傷口)について記載しました。もうちょっと書いてみたいと思います。
傷口は、基本的には時間を重ねると目立たなくなってきますよね。
近年は手術の技術も向上し、あまり大きく切開しなくても済むようになってきました(もちろん、大きく開腹するものもあります。詳しくは調べてみて下さい)。
ただし、傷は必ずできます。
大きさは勿論重要な要素ではありますが、実は傷ができたという事実が最も重要であり、僕個人としては「傷口の大きさ」とその瘢痕組織を緩めることの難易度は関連がありません。
それよりも、内視鏡などの小さくて、傷口が目立たない術創部の硬さの方が調整は難しかったりします。
そして、傷口が小さいとしても、中の組織は手術でいろいろといじっていますから、内臓をつなぎとめている筋膜や周囲の動脈、神経、筋肉、靭帯などにも影響が出てくるのです。
そのトルクを読んで、徒手療法を提供できるかどうか。
そして、皮膚の硬さをしっかり掴んで、丁寧に緩められるかどうか。
ここまでできるのに、10年はかかると思っています。
若手のセラピストには、とても高い壁となりますが、整形外科病棟やクリニックに勤務している場合は、手術後の患者さんを対応する機会も多いため、どうしても取得しておきたい技術になるのですよね。
ん~、主観的な表現になりますが…。
ある程度のレベルで傷口の調整をできるセラピストは、1%に満たないのではないでしょうか。
まぁ、一度で叶わなくても、何度もチャンレンジしていけばよい話ですね。
傷口を甘く見てはいけません。