ぬいぐるみ
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おはようございます。みどりリハビリサービスのみねざきです。
今朝はおとといの患者さんの事を書かせてもらおうと思います。
土曜日の夜間は、東京から母娘で施術を受けに来てくださいました。
その娘さんが、うさぎのぬいぐるみを持ってきました。そして、「ぬいぐるみを診てほしい」と…。
以前に、リュックの中に入れていたお気に入りのぬいぐるみを洗うようにアドバイスしたところ、ぬいぐるみの体調が分かるものだと思われているようです。
さて、土曜日に持ってきたうさぎのぬいぐるみを、診ます。
左目に緊張があり、その軸線が左の胴体に伸びていますね。右半身が低緊張というか、すかすかの状態。
明らかにぬいぐるみに元気がありません。
「これは… ぬいぐるみ疲れてるね」そして、「あとで変化を感じてもらいたいので、ぬいぐるみの左目の質感と大体の重さを覚えておいてください」
そして施術後…
ぬいぐるには触らず、娘さんの施術のみで、ぬいぐるみがどう変化したかをチェック。
「すごい軽くなってる!左目も引っかからない」 お母さんともども、驚かれていました。
すべてのケースで、このような変化が出るわけではありませんが、大切にものを扱っている方の場合。普段使用しているものや、身に付けているものに魂が宿るような感覚があります。
その場合は、ご主人の身体を調整することで、ものも変化することが多くあるのです。
ただし、大事にされていない場合や、粗雑な手つきで使っている場合などは、この感覚になりません。
非常に珍しい現象と思われるかもしれませんが、例えばずっと苦労を共にしたカバン。自動車。振り続けたバット、使い続けた楽器など。そこに魂が宿ることは、何となく想像できませんか?
この感覚はとても大切で、セラピストの治療に関しても同じことが言えます。
特別な技術がなくても、自分が持てる知識で、全力の臨床を続けている子はこのような手が自然に作られます。
今は様々な研修が開催され、いくらでも知識・技術が手に入る時代ですが、この手の前には無力というか役不足になります。
バリバリ勉強している子よりも、勉強会はあまり参加していないけれども、毎日丁寧に臨床をして、カルテを書いていますという子の方が治療効果や患者さんの満足度は高かったりする。
この事実を若いセラピストには伝えるようにしています。
自己満足では、決して患者さんの身体は変化しません。あくまで自然治癒力に頼っているだけになるのです。
皆様の持ち物には、魂が宿っていますか?
ちなみにうちはぬいぐるみの施術は行っていませんので、あしからず…。