ムラ
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おはようございます。みどりリハビリサービスのみねざきです。
もうちょっと書いてみたいと思います。
後輩のセラピストを指導するときに、自分が決まってかけていた言葉がありました。それは、プライベートや自分の事情を決して仕事に持ち込まないこと。毎回、真っすぐな状態で患者さんと対峙すること。
例えば、前日に夜更かしして、集中できない。
家族とけんかをしてしまい、いらいらした状態で臨床に入る…などですね。
僕は現在36歳ですが、これでも理学療法士全体から言ったら、中堅かやや上の年代になるのではないでしょうか。
それだけ若い子が多い業界です。
そして、病院に就職してしまうと、付きっ切りで先輩から指導を受ける機会もそう多くありません。
先月までは学生だった子が、ある意味患者さんの人生を左右してしまうような、リハビリ業務に入る訳です。
社会人としての成熟もままならない状態で、患者さんの回復をサポートしていかなければならない。そのために、毎回患者さんとのやりとりの中で様々なことを学び、そして吸収していくことが求められます。
そして成長のために最も大切なことは、毎回自分のフルパワー。最も良い状態で、患者さんと対峙することなのです。
人に触れる仕事というのは、不思議なもので。術者の精神的な在り方で、変化に雲泥の差が出てしまいます。
テクニックばかりが先行して、人として成熟していない人の徒手療法は、まったく効果を出しません。
いわゆる、自己満足。あとは患者さんの自己治癒力に依存する形になります。
患者さんご自身で回復したものを、自分のサポートのおかげと勘違いし、さらに鼻が伸びることでますますダメな状況。泥沼に入っていきます。
後輩に話をしても、そこまで理解してもらえないこともありますが…。
そうゆう時は、実力差を見せつけるのです。
皆さんが行きつけのパン屋さんや、ラーメン屋さんに行って、「あれ、今日は美味しく感じない。何か変わったかな?」と思う時は、もしかしたら職人さんの心身の状況が安定していないのかも…。
モノ作りも、徒手療法も。人の手によって変化を作り出すわけですから、それは当然の流れですね。
毎日ぶれずに、コツコツと仕事を全うできる子は、将来とんでもない臨床化になる可能性を秘めています。
多くの若手セラピストに会ってきましたが、そうゆう子はなかなか少数派です。
でも、今は無理でも努力をしていけば、そうなれるかも。
人を育てるというのは難しく、最後はやはり自分次第なのです。