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装具との向き合い方

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 おはようございます。みどりリハビリサービスのみねざきです。

 今朝は時間があるので、もう一つブログを書かせて頂きます。

 昨日は片麻痺の患者さんをケアさせて頂いたのですが、その際に気になったことの一つは、装具でした。

 装具の事をすべて書くと一日終わってしまいますので、そこは割愛します。

 足に麻痺がある患者さんにとって、装具はとても大切な存在です。

 装具があれば、外も歩ける。でも、無いと家の中も不自由…。こういった患者さんは大勢いらっしゃいます。

 理学療法士として、装具とどのように関わっていければよいのでしょうか?

 もちろん、足の麻痺の程度によって、足全体を支える装具なのか。膝までの装具なのか。

 一般的な足関節の装具に関しても、金属製なのか。プラスチック製なのか。

 足首のどの方向の動きを制動(ブレーキを掛ける)するのか。もしくは、制限(動かないようにする)するのか。

 ある程度足首の動きを制限させて、歩けるようにするのか。

 それとも正常歩行に近い状態にしていくのか。

 などなど…。装具の決定は、歩きを見る理学療法士(もしくは作業療法士)と医師。そして作成してくださる義肢装具士。何より、実際に履かれる患者さん。

 みんなの意見を合わせて、決定されます。

 さて、実際に身に付ける装具のタイプが決まったら、それで関りが終わるわけではありません。

 日々変化する足や歩行状態に合わせて、微調整を繰り返していかなければなりません。

 これを見逃しているセラピストが非常に多い。

 微調整というのは、継ぎ手の状態をいじったりする大きなものばかりではありません。

 例えば、感覚入力のために、かかとの部分にティッシュを1枚入れる。

 前脛骨筋という脛の前の筋肉を教育するため、土踏まずの付け根に、インソールの材料をくっ付ける。などなど。

 それに加えて、最も大切なのは、毎回装具を手に取って状態を観ることなのです。

 内側の継ぎ手が、動きが悪い。

 支柱が曲がっていて、反力が伝わりづらい。

 かかとに入っているベース版がよれてきて、皮膚に適切な刺激が加わっていない。

 野球選手がバットを丁寧にメンテナンスするのと一緒。

 患者さんがいるから、僕らは生活させて頂けるのです。その患者さんの足となる装具ですから、そこまで目を凝らすのは、ある意味当然なのです。

 僕も昔は、特に気にしていなかった時期が長かった。

 でも、身体や歩容の改善が難しい患者さんに出会った場合。 

 「少しでも前進させたい!!」という気持ちで、装具のメンテナンスを細かくやるようになりました。

 もちろん、いじることがすべてではありません。いじらないことが正解の事もあります。

 だから、確認することが大切なのです。

 デイサービスなど、多くの患者さんを診なければならない職場では難しいところもあると思いますが、病院では時間が取れると思います。

 エクササイズの時間を2~3分削って、その分装具を丁寧に見て下さい。

 ちょっとした工夫。

 そして修正で、歩きやすさは大きく変わります。

 

 装具を大切にすることは、患者さんの足を大切にすることへ繋がります。

 

 長く使用した装具には、様々なことが刻まれています。日々、勉強です。

最後までご覧いただきありがとうございます!
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