横断性脊髄炎
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おはようございます。みどりリハビリサービスのみねざきです。
今朝も涼しい目覚めです。
気持ちよくスタートできそうで、有難い。
さて、本日は臨床のお話。
毎週火曜日は、市外へ出張リハビリに出かけています。そこで担当させて頂いている患者さんは、横断性脊髄炎という比較的珍しい病気を患われました。
発症から7年が経過し、当院のリハビリがスタートしました。
約2か月間通い、かなりのスピードで改善が得られてきています。
脊髄損傷の不全損傷に近い状態で、現在は車いすを利用していますが、将来的には杖歩行ができるのではないかと考えています。ご本人は、さらに上を見据えている様子。
簡単な状態ではありませんが、とにかくご本人のやる気がすごい!!
僕もその心意気に引っ張られているような感覚を受けます。
この患者さんなら、きっと目標に届くのではないか。
そんな期待を持ちながら、全力の臨床を続けています。
さて、実際に何をしているかというと、まずは足腰に溜まっていたリンパ液の還流をひたすら高めました。足のむくみで履けなくなっていた装具も、久しぶりに履けるようになりました。
それからは、残存している末梢神経(一番反応が良い末梢神経)を選んで促通し、ある程度反応がみられてから、今度は筋肉の単独の促通を進めていくのです。
単独に効かせることが大切であり、まとめて筋収縮を入れてしまうと、うまくいきません。
残存している脊髄の機能を生かし、さらに高めていくためには、この末梢神経および筋肉の選別が欠かせません。
なので、リハビリ開始前に「今日は、〇〇と〇〇という筋肉が入るようにします」と予告をします。
そして、実際に筋肉が収縮し始めると、動作も変化するのです。
この生きている末梢神経、そして脊髄動脈や静脈を還流させる能力は必須です。
自分は脊髄の状態がある程度把握できるので、このような対応ができますが、ほかのセラピストでは難しいでしょう。
でも、何かしらの方法を確立し、後輩へ伝えていけたらと思います。
この患者さんとのリハビリは今後も続くことと思いますが、きっと目標に到達するでしょう。
いや、到達してみせます。
さ、今日も頑張ってまいりましょう。