敬礼
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おはようございます。みどりリハビリサービスのみねざきです。
今朝は、昨日のデイサービスでの出来事を書きたいと思います。
昨日も22名の利用者さんと、リハビリをさせて頂きました。もっと人数を増やしたいのだけれども、時間的にやはりここが限界の様です。
集団体操で済ませたり、簡単な歩行練習で終わらせたりすれば、人数をこなせます。
でも、「やるからには、絶対にお身体の状態を上向かせる」そうゆう強い気持ちを持って、毎回勤務に入っています。
この気持ちは、勤務が開始した約8年前からずっと変わりません。
立ち上げ当初の仲間は、みんな退職していまい、初期のリハビリメンバーで残っているのは自分だけ。
それぞれに事情があっての離脱ですが、自分だけは残っている。
それだけこの職場に、思い入れが強くあるのかも知れません。
自分の原点は高齢者医療。
お年寄りに関わりたくて、老人保健施設に入職しました。それからいろいろあり、様々な経験をしました。
職場を変えてきたことで、新しい感覚が芽生え。そして価値観を生み出し、力をつけてきた。
今までの道のりが正しかったのか、回り道なのかは分かりません。
今いる場所が、正しいのかも分かりません。
昨日、男性利用者様のリハビリを終えた後のこと。
スタッフルームで事務仕事をしていたら、何やら明るい声が
「リハビリの先生にやってもらったら、膝が痛くないんだよ。ほら、これだけ足が上がる!」と、テーブルを持ちながら足踏みをされていました。
自分が部屋から顔を出すと、男性はこちらを見ながら、笑顔で敬礼。
自分も同じく、敬礼。
「この感覚。これが自分の原点だったんだよな」と久しぶりに感じました。
関わる人の身体を上向かせることは、当たり前の事。自分の身体との戦いに慣れてしまい、患者さんと喜びを共有することがなくなっているなと感じました。
このコロナ渦、緊急事態宣言が出ている中で、みどりリハビリサービスを立ち上げました。
お陰様で、今のところある程度の収入を得ています。十分に生活はできる額です。
好きなように患者さんに時間を掛けられますし、病院時代とは比較できないほど。技術も向上しました。そして何より、フルパワーで立ち向かえる。
開業したことで、出会えた患者さんもたくさんいます。
とある患者さんからは、「やっと出会えた」とおっしゃっていただきました。
やるべきことも、たくさん残っています。
でも、こうやって高齢者医療の原点に立ち返ると、今いる場所が正しかったのか。もっとやるべきことがあるのか、迷う時も正直あるのです。
数年後も、この仕事をしているかも知れません。
数か月後に、施設へ就職しているかも知れません。
ただし、今関わっている患者さんは絶対に治癒へ向かわせなければなりません。
一日一日が勝負であり、そして自分との戦いです。
大きく息を吸い込み、今日も頑張っていきたいと思います。