やめどき
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こんにちわ。みどりリハビリサービスのみねざきです。
今日は先ほど、患者さんの対応を終えました。
あと一件出張に向かいますが、その前にブログを書きたいと思います。
さて、読者の方に質問です。
リハビリを行う上で、最も難しく、そして大切なこととは何でしょうか?
それは「やめどき」です。
ひとの身体は、一日変化できる許容量が決まっています。そこを越えてしまうと、身体の回復は振り出しに戻るだけでなく、最悪の場合は悪化することも多々あります。
良かれと思ってリハビリをしていても、それが破壊することに繋がりかねない。
この概念は、学校でまず習いません。
心臓や呼吸器のリハビリを行う際は、運動負荷やバイタルに注意を払うものの、運動器(怪我)や中枢神経疾患の慢性期の患者さんには、なかなかその概念を持てないのです。
「やればやるほど、いいんでしょ?」
いや、そうではないのです。
例えば、1時間のリハビリを毎日やるよりも、30分を毎日やったほうが効果が出るケースもあります。
それか、30分ごとに特定の部分に過負荷が加わらないように、プランを組み替えるか。
この「やめどき」の概念が最も当てはまるのが、いわゆる子供のリハビリです。
大人に比べて、子供は身体の反応が早い。
なので、「ここまでやったから、次」という転換期も当然早くやってきます。
そのサインを見逃してしまうと… まったく効果が出ない。
うまい先生ほど、短時間で。そして患部ばかり触りすぎずに、リハビリを終えられる印象を持っています。
今は入院のリハビリを長時間たっぷり行う医療機関が増えました。
実は、それ自体が首を絞めてしまっている事実。あまり知られていません。
経験豊かな、技術のあるセラピストでは、うまくプランを組み替えて過負荷を回避できます。
ただし、それができのは一人握りです。
後輩指導をする上でも、このやめどきは絶対に避けて通れず、尚且つ難しい分野になってきます。
これからも伝え続けるつもりです。