頸椎のロック(2)
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こんにちは。みどりリハビリサービスのみねざきです。
以前に書いた、頸椎のはなし。
その質問をメールで頂いたので、続きを書いてみたいと思います。
頸椎の可動性を制限する要因は、多岐に渡ることを記載致しました。頸椎の動きをみるときは、胸郭から指先まで。幅広く捉えることで、改善が容易になります。
もちろん、足先から頸椎の可動性を高めることもできますが、まぁそれを言ったらいくらでもイレギュラーなパターンが生まれますので、あえてここでは書きません。
以前、マニュアルメディスンという雑誌の記事を書いていたころにも記しましたが、頸椎は命の中枢です。
司令塔である脳と、実際のお身体を結んでいる大事な場所。
自律神経系の神経線維も豊富であり、暴力的な施術は=お身体の破壊につながってしまいます。
さてさて…。
僕が頸椎のケアに大きな意味を持つと印したことの一つに、認知症の進行予防が含まれます。
それは夜間のグリファンティックシステムという、リンパの排液に繋がるためです。
夜間就寝時は、脳に蓄積した老廃物の還流が大きく進みます。
ここでタウタンパクの除去が行われないと、いわゆるアルツハイマー病や緑内障のリスクが高まると言われているのです。
頸椎の周囲には、椎骨動脈や総頸動脈をはじめとした、脳に繋がる脈管が走っていますよね。
この動脈および静脈、リンパ管の流れは頸椎の可動性に大きな影響を与えます。
頸椎が固い=頭頚部の循環が悪い。
頭頚部の循環が悪い=頸椎が固くなりやすい。
頭頚部の循環が悪くて、頭に老廃物が蓄積している人の場合。触診した時に、独特の重さ。そして、頭頚部のうっ滞感を触知することができます。
ひどいケースでは、頭皮の浮腫となって現れているケースもありますね。
中高年の方に関しては特に。将来の脳血管障害や、認知症などの発症リスクの予想に繋がるわけですね。
そういえばひと昔、頭皮のマッサージを売りにしているリラクゼーションサロンが、都内で流行しているとのニュースを聞いたことがありました。
都内と言えば、一日中オフィスでパソコンを操作するような職業の方も多いでしょうから、流行するのも頷けます。
頭頚部を常に緊張させ、脳をフル回転。
ただし、頭頚部のケアを適切に行うには、術者の力量が問われてきます。マニュアル通りにやっても、良好な効果は得られません。暴力的に行うことで、二次障害がでる可能性が高い場所でもあります。
もっといろいろと踏み込んで書きたいのですが、ブログでは限界が…。
ひとまず、今日はここまでです。書けそうであれば、続きも書いてみたいと思います。