理学療法士の開業(3)
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さらに続きを書きたいと思います。
いろいろな背景から、開業する理学療法士が多いという所は分かって頂けたと思います。
では実際に、どれぐらいの数が成功するのか。
これは厳しい現実が待っています。
聞いた話によると、5年後に残っている整体院は約5%ほどとのこと。
95%は潰れる…ということですね。
理学療法士の開業も、同じことが言えます。いや、それ以上に厳しいかも知れません。
もともと整骨院や整体院は飽和状態であり、患者さんの取り合いになっている。
なので、多くの医院がこぞってホームページやSNSを駆使して、患者さんを集めるわけです。これも同業の方から聞いた話ですが、いわゆる「口コミ」というのは、いくらでも操作が可能だそうです。
創業する前に疑問に思っていたのは、多くの整骨院が口コミで高い評価を上げていることです。
本当に素晴らしい技術をお持ちで、患者さんから感謝されている院ももちろんあるでしょう。
ただ、僕もいろいろな研修会や仲間のつながりを通じて、治療家を知っています。
名前だけ有名で、施術自体は平凡ということは珍しくありません。
テレビや雑誌で取り上げられるレストランが、すべておいしいわけではないというのと一緒でしょうか。
院によって通われる患者さんの層が違うため、それらも関係しているのかもしれません。
ちなみに僕の勉強仲間で、数年前に開業した理学療法士がいます。彼は地元で整体院を開き、大成功を収めました。現在は支店を増やし、数店舗を抱える社長さんです。
彼の凄いところは、まずお金を儲ける才能があり、そして努力も怠らなかった。施術自体は特別なことはしていませんが、いろいろな方向から患者さんの満足度を高めているのだと思います。
僕自身、決してお金を稼ぐ才能はありません(笑)
施術技術のみが売りですので、それ以外は負けるかも。
ただし、うちの店舗の備品や設営に関しては、多くの腕の良い職人さんが関わってくださっています。
院の場は最高ですね。ありがたい。
これだけでも、全力で患者さんの身体と向き合うことができます。
いつまで続けられるのかは、まったくわかりません。
でも、毎日いろいろなことが分かり、そしてよい流れもある。
開業して良かったと、今は思っています。